Warren Ellisへの告発に関して

当ブログでも紹介したIron Man: ExtremisやMoon Knightなどの作品を執筆したライター、Warren Ellisが女性にハラスメント行為をしていたことを告発され、Ellis本人もこれを認めて謝罪しました。

これに続くように、Batgirlのライター、Cameron StewartやSpider-Gwenを担当したJason Latourなども告発されており、次々と有名作家のハラスメント行為が明るみになっており、現在コミック業界の男性の間では女性の権利を尊重しあうことを改めて確認、表明する流れもできています。自分はただの一読者であり何か特別なコメントが出来るわけではないですが、コミック業界を支えていた柱とも呼べる大物作家がこのような行動に及んでいたこと、またこの件を通じてコミック業界そのものの不透明さが明るみになったことを残念に思うと同時に、今回告発に踏み切った女性たちの勇気に感銘を受けました。これをきっかけに業界が透明さを取り戻し、よりよい姿に代わっていくことを願うばかりです。

今回このことを記事にしたのは、今まで当ブログでEllisの作品を扱ってきた以上、彼が非道徳的な行為をしていた人物だったということも知ってもらいたいからです。もちろん過去にも紹介した通り彼の作品は素晴らしく、その評価は今後も変わりません。これから彼やその他の告発された作家の作品を読むとして、作品の内容と今回の件を無理に結びつける必要はないし、あくまで作品は作品として楽しむことも悪いことではないと思います。ただ、当ブログでそれらの作品を評価していることは決して作家の行動を肯定、または見て見ぬふりをしているわけではないというのは明言しておきたいです。また、この話を知ったうえでどうするかはともかく、まずこれらの情報を作品の紹介とともに伝えることも、作品を紹介したものとしての義務だと思います。

以上のような理由で今回このような記事を書くことに決めたわけですが、現在も作家の告発は続いています。今後の状況次第ではまたこのような記事を書くかもしれませんが、まず今は今後のコミック業界の改善を願うと同時に、自分たちも私生活でより一層ハラスメントや差別について考えていくことが大切だと思います。スーパーヒーローにあこがれるだけではなく、我々自身もヒーローたちを見習って人々が平等に生きていく社会を目指しましょう。